2014年 04月 07日
完熟の森に出会って
かんじゅくのもりにであってあきをしる
完熟の森に出会って秋を知る
ひとしきり風の震える墓の割れ
透き綾のみどりの光感じ入る
人工の森ではあれど 数世紀
ときの滓つちに融けゆく傷も吾も
年を捨て断絶の幅 国を呑む
流離うて河原の石に吾を見れば
落ち葉踏む枝のあはひに街の響
パロディを面白がって花を読む
ふと逢いに往きたいひとに独り言
by chigai_tyan
| 2014-04-07 11:04
| 無季俳句